子どものいびき――見過ごしてはいけない重要なサイン

icon  9 7月, 2026 Nha Khoa Như Ngọc 評価する:  
5
(56)

幼い子どもの睡眠中のいびきは、「ぐっすり眠っているだけ」「よくあること」と考えられがちです。しかし、専門家によると、これは**閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA:Obstructive Sleep Apnea)**のサインである可能性があります。

子どもの睡眠(イメージ画像)

この疾患は呼吸障害の一種であり、早期に発見・治療されない場合、子どもの身体的・知的発達や頭蓋顔面(とうがいがんめん)構造の成長に影響を及ぼす可能性があります。特に、歯科口腔外科医は、通常の歯科診察の中でこの疾患の初期兆候を見つけられる医療従事者の一人です。

子どもにとって、睡眠は成長と発達に欠かせない重要な時間です。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、脳は情報を整理・記憶し、免疫機能が調整されるとともに、身体組織の修復と再生が行われます。

また、この時期は頭蓋顔面の骨格が発達し続ける重要な期間でもあります。そのため、睡眠中の呼吸の質は、顎の発育や噛み合わせ、顔貌の形成に直接影響します。

質の高い睡眠は、身長の伸びや学習能力の向上だけでなく、呼吸器系や顎顔面の健全な発達にも大きく関わっています。

いびきが「普通」ではない場合

**閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)**とは、睡眠中に上気道が繰り返し狭くなったり閉塞したりすることで、空気の流れが妨げられ、血中酸素濃度が低下し、本人が気づかない短時間の覚醒を何度も引き起こす病気です。

国際的な研究によると、地域の子どもの約**7~10%が習慣的ないびきをかいており、そのうち1~5%**がOSAと診断されています。つまり、いびきをかくすべての子どもがOSAというわけではありませんが、頻繁ないびきは重要な警告サインであり、専門的な評価を受けることが推奨されます。

下顎後退は上気道閉塞のリスクを高めます。
写真:BSCC

子どもの場合、この病気の症状は必ずしも分かりやすいとは限りません。長期間続くいびきに加え、次のような症状が見られることがあります。

  • 睡眠中または日中の口呼吸
  • 寝返りが多く、落ち着かない睡眠
  • 睡眠中の大量の発汗
  • 起床後も疲労感が残る
  • 日中の強い眠気や居眠り
  • 集中力の低下、多動、学業成績の低下

専門家は、**注意欠如・多動症(ADHD)**や学習発達の遅れと診断された子どもの中には、長期間にわたる睡眠の質の低下が原因となっているケースもあると指摘しています。

あまり知られていない歯科口腔外科医の役割

歯科口腔外科医によると、歯科検診は虫歯や歯・歯ぐきの疾患、不正咬合、口腔習癖を確認するだけではありません。診察では、睡眠時呼吸障害のリスクを示すさまざまな特徴も確認できます。

例えば、

  • 上顎が狭い
  • 高口蓋
  • 臼歯部の交叉咬合
  • 下顎後退
  • 縦方向に長い顔貌
  • 唇が自然に閉じられない
  • 長期間にわたる口呼吸

などが挙げられます。

子どもの睡眠時無呼吸症候群は、歯科受診時に早期発見できる場合があります。
写真:BSCC

これらはいずれも、上気道の狭窄および**閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)**の発症リスクと深く関連する特徴です。

そのため、歯科口腔外科医は、OSAのリスクがある子どもを早期に発見するための重要な役割を担う存在として、ますます注目されています。歯科検診で異常が疑われた場合には、耳鼻咽喉科や呼吸器科など適切な専門診療科へ紹介し、総合的な評価と治療につなげることができます。

早期発見が子どもの成長を大きく変える

多くの研究により、成長期の子どもに対して早期に介入することで、呼吸機能を大幅に改善し、頭蓋顔面の発育に及ぼす長期的な悪影響を軽減できることが示されています。

治療法は原因によって異なりますが、以下のような方法が選択されます。

  • 耳・鼻・のど(耳鼻咽喉科)疾患の治療
  • 肥満がある場合の体重管理
  • 上顎が狭い場合の早期矯正治療による歯列弓の拡大
  • 適応がある場合の下顎前方誘導(下顎後退の改善)
  • 必要に応じて複数の診療科が連携した包括的治療

ただし、歯列矯正は睡眠時無呼吸症候群に対する唯一の治療法ではありません。 しかし、多くの症例では顎の発育を適切に誘導することで気道スペースを広げ、呼吸状態を改善し、治療効果を高めることが期待できます。

保護者が受診を検討すべきサイン

お子さんに次のような症状が一つでも見られる場合は、早めに専門医を受診することをおすすめします。

  • 週に3回以上いびきをかく
  • 日常的に口呼吸をしている
  • 睡眠が浅く、寝汗が多い、または夜中によく目を覚ます
  • 日中に疲れやすい、集中力が続かない、多動傾向がある
  • 下顎後退や上顎狭窄など、噛み合わせや顔貌に異常がある

また、診察は耳鼻咽喉科呼吸器科だけでなく、歯科口腔外科とも連携して行うことが重要です。頭蓋顔面の構造や気道への影響を総合的に評価することで、より適切で効果的な診断・治療につながります。

出典:トゥオイチェー新聞